しばらくAを無視して三人で話していたが、「聞いてくれよー。」泣き付いてきた。
聞けば、彼女はキャバクラで働いている。「営業に引っ掛かっただけか?」と酒を注ぐ。しかし、付き合い始めて三ヶ月、営業で逢ったことはおろか、店に行ったこともない。逢うのは店が終わった後か、休みの日だと言う。店が終わった後というのは始発迄の継ぎかと邪推もしたが、そうでもなく、店にでるまでの間一緒にいる事がほとんどだと。
完全にノロケだ。「何の問題もないじゃねぇか、馬鹿野郎。」
「問題・・ねぇ」Aは深いため息をついた